アコーステイックギター製作工程 第一回
各部の名称
ギターの素材

(ネック)
マホガニー、メープルのような寸法安定性、耐久性に優れている木材を使用する。
これに[指板]を張り合わせるが、6本の弦の張力が50~60Kg程度あるため、
中心部に[トラスロッド]という金属の棒を埋め込む。
(マホガニー)
家具材、彫刻材、楽器、模型、内部装飾材など。
(メープル)カエデ科
家具材、床材、楽器材、建築材など。ボーリングのレーンやピン。

(TOP)表板
弦の振動を伝えやすい、比較的柔らかい木材を使用する。
代表的なものに、スプルース、マホガニー、レッドシダー等がある。
厚さは1.5~2.0mm位。
(スプルース)マツ科
材は軽軟で、弾力性がある。肌目は緻密で、加工性に優れマツ科特有の脂もほとんど無く、
無味無臭の良材である。
(レッドシダー)ヒノキ科
建築、建具、屋根板など。ウエスタンレッドシダーはウッドデッキ材として使用される。

(SIDE)側板
寸法安定性、耐久性に優れている木材を使用する。
代表的なものに、ローズウッド、マホガニー、メープル等がある。
厚さは1.5~2.0mm位。
(ローズウッド)
紫檀。高級家具材、指物、唐木細工、象嵌、突き板、ナイフの柄など
磨くと美しい光沢がでる。重硬のため乾燥・加工性に難がある。

(BACK)裏板
通常、側板と同じものが使われる。
厚さは1.5~2.0mm位。

(指板)
一般的にローズウッド、エボニー等が使用される。
(エボニー)カキノキ科
黒檀。非常に重く硬い材で、加工は困難を極める。
家具材、唐木細工、仏壇、床柱、象嵌材、楽器材、工芸品など。

(ブリッジ)
一般的にローズウッド、エボニー等が使用される。

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