アコーステイックギター製作工程「側板のベンディング」
 さあ!ベンディング...とその前に型枠の最終調整。
ネックを通す通路を開けて、クランプできるように両型枠に切り込みを入れます。
 型枠を作るときにくり抜いた内側の部分です。(3枚重ね)写真の様に真ん中の板を切り取り、そこに突っ張り(何という名前だっけ?) を入れます。
 型枠の内側にマスキングテープを貼り付けて、スプールクランプ用の穴の位置に印を付けます。
奥に見えるのが、ベンディングマシン...そんな大げさな物では...です。要らなくなった電気ストーブのヒーター部分を利用。 温度調整はトライアックで行います。
 このマスキングテープを側板に貼り付け、写し取ります。この印を曲げるときの目安にします。
水に浸してはベンディングマシンに押し付け、乾いたら即水に濡らします。一度に曲げようとすると、ささくれたりパキッと折れたりします。 根気よく繰り返し、水蒸気が出るまで押し付けます。但し、ヤケドには気を付けましょう。
 今日は朝からくそ暑い3連休の1日です。側板にヒール部分の厚さ90mm、エンド部分の厚さ110mmにしようと罫書きカット。 もう片方も同様にカット.....した後、しばらく茫然。差し金で測るとき直角を出そうと当てていたまま寸法を読み取っていました。 差し金の巾分短くなって、あーあ、短い方に合わすしか。何も考えずにやるとこうなることは過去にも何度もあったのに..... 気を取り直して、型枠に合わせながら作業が続きます。小生にとっては、結構たいぎい。
最後は、体重を乗せるように型枠ごと押し当てます。終わったら型枠にクランプしておきます。
 作業台に直線を引き、型枠の中心を合わせます。ネックの合わせる位置も作業台に罫書いておきます。
これに合わせて置くとネックも真っ直ぐ....の筈。
 エンドブロックを接着しましょう。76mm X ボディの高さ X 20mmに切り出す。型枠に合わせて若干曲面になります。
エンドブロックの高さは、表板側は1mm、裏板は曲面のため3mm程度はみ出すようにとります。
 タイトボンドを塗ります。
 クランプし乾燥を待ちます。小生の場合、1時間もすればOKとしています。
前へ 製作目次へ 次へ