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ブレーシングとは? 辞書で引くと「支え、押さえ材、筋かい」。まさにギターの弦の張力を受けて耐えるために必須です。
一般的かどうかは知りませんが、Xブレーシングが有名です。これに対して、クラッシックギターのブレーシングは、クラシック弦(ナイロン弦等)
の張力が金属弦に比べてそんなに強くないので、できるだけ表板を振動させるため、ブレーシングも少なく薄いものが多いと思います。
まず、スプルースからそれぞれの寸法で切り出します。
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Xブレーシングです。今回は巾9.5mm、高さ13mmにしています。交差する場所の切り込みを加工します。
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もう一つのXブレーシングです。今回は巾8mm、高さ13mmにしています。同様に加工します。
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次に、ブリッジ下の補強板を裏板の端材から切り出す。厚さは2mm程度。
続いてブレーシングとブレーシングの当たる部分の切り込みを加工します。補強板が接するところは切り込みを入れなくても、
きちんと接触していればいいと思います。
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準備ができたら接着に入ります。まずXブレーシングから。写真の様な治具を作りましたが、あまり意味は無かったみたい?!
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次々と接着します。タイトボンドはクランプしたら少しはみ出すくらいに塗ります。はみ出したボンドをきれいに拭き取りながら
30~40分位待てばほぼ固着します。
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最後の接着です。
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ここからブレーシングの形を整えます。今回はスキャロップド(Scalloped)・ブレーシングにしようと思います。
何も難しいことではなく、ぜい肉をそぎ落とし表板の振動の妨げを軽減。ちなみにスキャロップはホタテ貝のことです。
形は自分の感覚ですが、あまりやりすぎると構造的に弱くなるので注意します。
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