アコーステイックギター製作工程「表板のロゼッタ(口輪)」
 ロゼッタとは、サウンドホールの周りに入れる装飾のことです。通常、円形に入れます。 今回は5mm巾のセルロイド(メキシコ貝風?模様)を、巾1.5mmの黒、白、黒の寄木で挟みます。 本物の貝を使いたいのですが、値段が高いので却下。全部、厚さ1.5mmなので、サウンドホールの周りに深さ1.5mm程掘ります。 問題は、手(ナイフ、彫刻刀等)で掘る?、トリマーで掘る?(今までは手で掘ってきた。) できればトリマーで掘りたいけど、円形掘り用治具が無いのでなんとかならないか、考えてみます。 写真の様な簡易治具を作りました。
 溝の巾は8mm必要ですが、ストレートビットがφ6mmなので、まず外周を掘ります。深さは1.5mmですがあまり掘りすぎると 沈み込みすぎるので1.5mm弱とします。
後は従来通り、手作業で溝を調整。
 写真にあるのが巾10mm、厚さ1.5mmのセルロイドです。これをリューターで現物の大きさに合わせて削ります。 実は、試しに糸鋸盤で切ろうと挑戦して見たのですが材が小さすぎて没、デザインナイフで切り出そうとしたけれど非常に手間がかかりそう。 で、これに行きついた!
パーフリング(バインディングの内側に入れる飾り)にも使用するつもりなので、ベストの方法を....
 しかし、やっと1片はめるのに1時間近くかかる。慣れればもっと速くなるという楽観的な希望です。
 トレーシングペーパーを切り抜いて、セルロイドに書き写し、大まかにハサミでカット、リューターで現物に合わせては削る。 やっと1片20分をきりました。根気のいる作業ですよね!!?
早い話が、同じものを数片作ってしまえばいい筈なんですが、溝切の精度(自分の技術)を小生は信用していないということで.... 完成まで全てがそういった感じで進みます。
 全部終わって、仮置きしています。微調整して接着します。
 接着後、表面を#120位の紙ヤスリで面一にしています。
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